事業再構築補助金を書いて採択されるまでの道のり

中小企業診断士になって、初めてやったそれらしい仕事が【事業再構築補助金】の事業計画書の執筆です。

資格を取る前から、
「まず始めるなら、補助金申請」
といわれていたのを信じて始めました。

おかげさまで、いまは安定してお仕事をもらえています。
忙しいときはお断りするくらいなので、それは本当に申し訳ないのですが・・・。

なにはともあれ、私のやっている事業再構築補助金の申請について紹介します。

コンサルティング会社から依頼される

私は現在、数社のコンサルティング会社や会計事務所などと契約をしています。
もちろん、正式に契約書を交わしているところや口約束で、
「また次もよろしく」
という感じのところもありますが。

いま、いちばんたくさんもらっているのは、コンサルティングのK社です。
事業再構築補助金の第8回、第9回と続けて依頼されました。

第8回公募のときは、契約して間もなかったので1本だけ。
しかし、第9回のときは2本引き受けました。

第10回公募についても2本お引き受けしています。

事業再構築補助金ではヒアリングから作成までを担当

K社からの依頼のいいところは、こちらでヒアリングさせてくれるところです。

私のように中小企業支援の実績がほとんどない人間にとっては、たとえ補助金申請の期間だけでも経営者の方とかかわれるのはありがたいこと。
ヒアリングシートなどはK社が用意してくれているので、それに基づいて、あれこれと情報を引き出していきます。

初めてやったヒアリングでは3時間近くかかりました。
ヒアリングシートの順番に聞けばいい、とは言われていましたが、最初なので、
「とにかくどれだけ情報がいるかどうかがわからない」
という不安にかられたため、あれもこれもと質問したような気がします。

もちろん、それで文句を言われたわけではなかったのですが、
「さすがに3時間は・・・」
と反省。

しかし、1度ヒアリングすると、次からは、
・どこを重点的に聞けばいいのか
・なにが必要で、なにが必要でないか
がわかってきます。

そのため、いまではなんとか2時間、長くても2時間30分くらいで終われるようになりました。

ちなみにこのヒアリングはほとんどがZoomです。
私と経営者の方、そしてK社の営業担当の方がついてくれます。

なので、私が聞きもらしそうになったことや不明点などはサポートしてもらえるので、それもとてもありがたいです。

そしてヒアリングが終了したら、その後10分ほど営業担当の方とスケジュール確認をして、計画書の作成に入ります。

事業再構築補助金の事業計画書の作り方

書く分量は、wordのA4サイズで、10~15ページほど。
補助金の金額によって異なりますが、
・1500万円以下 → 10ページ以内
・1500万円超  → 15ページ以内
と決まっています。

そして、どちらの場合であっても限界のページ数までは書くことを要求されます(笑)
なんなら、
「1ページくらいなら、超えてもOKです」
とのこと。

つまり、+1ページの範囲なら、普通に採択されているようです。
(どういうことやねん、と思いますが)

ただ、K社には計画書用のテンプレートがあり、それに沿って内容を埋めていくと、確実に上記の枚数になります。
逆にあまり書きすぎると、ページ数を大幅に超えてしまうため、どこをどのように書いていくかを考えなくてはいけません。

基本的には、
・SWOT分析(特に強みSと機会O)
・市場分析
・しっかりとした将来設計
が3本柱。

あとは導入する設備や現状分析などもしっかり書いていきます。

ちなみに、これらの分量の締め切りは、ヒアリングをしてからおよそ10日間程度。
もちろんどうしても難しいときはスケジュール調整も入りますが、長くても2週間までです。

その後、経営者の方にチェックしてもらい、訂正した後に納品となります。

よって、1つの事業計画書を書くのに、およそ2~3週間かかる、ということです。

あとは事業再構築補助金の採択結果が出るのを待つ

事業再構築補助金で、私が引き受けているのは事業計画書だけ。
そのため、あとは採択まで待つことになります。

しかし、ただ待っているだけではありません。
その採択が出るまでに次の事業再構築補助金の締切がやってきます。
なので、納品してからしばらくすると、また次の依頼がやってきます。

ただし、私にくる依頼は、補助金の金額がおさえたものがほとんどです。
これはもう仕方がないのですが、理由は明確。

補助金額の大きな依頼は、K社で長年やって実績を出している人たちがやっている

ことでしょう。
私などは、K社ではまだまだ新米なので、実績もそれほどありません。
よって、ほどよい金額の事業再構築補助金の依頼がやってきます。

ただ、私自身はそれでも全く問題ありません。
少なくとも、コンスタントに依頼がもらえるかどうか、というところが重要なのです。

現状、引き続いてもらえており、収入源として確保できています。
また、引き受ける本数も調整できるので、とても助かっています。

事業再構築補助金の結果は見事採択!

はじめて自分でヒアリングをした事業再構築補助金は、無事に採択されました。
あのときの嬉しさは、本当に格別です。

ただ、採択が発表されたとき、担当した企業を採択一覧の中から見つけることができませんでした。
おかげで、
「初めての担当で、やってしまった・・・」
と猛烈に反省したのを覚えています。

経営者のことも考えますし、初めてもらった仕事で不採択となると、やはりK社への心象も悪くなります。
「もしかして、これからは依頼がもらえないかも・・・」
というところまで考えました。

しかし、営業担当の方から、
「採択されましたよー」
という連絡をもらって、ほっと一安心。

そんなわけで、それなりに採択される、という経験をしながら、いまも1本、結果待ちです。

というわけで、補助金申請という仕事はほどほどに続けていくつもりです。

事業再構築補助金は書けば書くほどわかってくる

なにごとも、初めての仕事では、書けるかどうか・・・という不安が襲ってきます。
しかし、実際にやってみると意外にやれる、というのが補助金申請。

不思議なもので、やればやるほど感覚がわかってきます。

特に、実際に経営者の方からヒアリングさせてもらえたり、気軽に質問させていただいたりできると採択率も上がります。
もちろんそこは、関係性の構築が重要ではあるのですが。

その話はまたいつか。
しばらくは続けるつもりです。

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