中小企業診断士になるまで その4

2022年6月から、補助金申請のお手伝いを始めました。
私はwebライターとしても活動しており、クラウドワークスやランサーズといったプラットフォームを長く利用しています。

そこでとあるコンサル会社1社と契約することができました。
いまは第6次公募に間に合うように、事業再構築補助金の申請書を書いています。

これを書いた苦労話もたくさんあるのですが、ひとまずは受験した2次試験についてお話しします。

中小企業診断士の2次試験に向けて勉強を開始

私は専門学校に通っていたので、1次試験が終わった翌週から、2次試験対策の講座を受講しました。
この専門学校では、この年の2~3月に少しだけ2次試験用の対策講座があったのですが、このときの内容はほとんど覚えていません。

そのため正直なところをいえば、8月末(ほとんど9月)から2次対策を始めたようなものでした。

中小企業診断士の2次試験は、1次試験と異なりすべて筆記です。
人事、マーケティング、運営管理、財務会計の4事例を解いていきます。

それぞれの事例企業があり、与件文と呼ばれる2500字程度の文章を読みます。
そして、出てくる企業のSWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)を分析したり、いまある資源を使って、どうやってこの企業を成長させていくかの戦略を決めたり、となかなかハードな問題。

しかも、それらをすべて筆記で答えるのです。
財務会計だけはちょっと違いますが、1つの事例に対しておよそ500~600字弱を80分で書きます。

これ、なかなかハードです。
私自身、普段からなにかを書くことには慣れていたし、1次試験でも手を動かしてアナログに勉強してきたので、それほど苦ではありませんでした。

ただ、内容が難しい。
9月から本格的に取り組みましたが、最初はなにを、どのように書けばいいのか、さっぱりわかりませんでした。
しかも、1次試験をそれなりにがんばってやってきただけに、
「なんか、1次試験の勉強が全然役に立ってない・・・」
という絶望感に打ちひしがれたのを覚えています。

中小企業診断士の2次試験初心者がやった勉強法

はっきりいいましょう。
中小企業診断士の2次試験の勉強法は、自分にふさわしいものを自分で確立する以外にありません。

ネットの情報には、本当にいろんな方法が書かれており、どれも参考になります。
問題の解答が100字程度を要求してくることが多いため、100字トレーニングを取り入れたり、合格者の答案を写経したり、キーワードを覚えたり。

しかしどれが自分に合っているかは、自分でやってみないとわからない。
それがこの試験の恐ろしいところでもあり、面白いところでもあります。

専門学校で知り合った人たちに聞いても、勉強方法は十人十色。
いろんな人たちの意見を参考にしながら、私も勉強をしていました。

この中で、私が最初にやったのは写経です。

実は私、2次試験の勉強を9月から始めたとき、解答を書くことができませんでした。

財務会計に特化した事例Ⅳは別として、
・事例Ⅰ(人事)
・事例Ⅱ(マーケティング)
・事例Ⅲ(運営管理)
の3つは、
「与件文を読み、その企業のSWOT分析を行う。その後、その企業に適した戦略を考えて、解答する」
というのが基本方針です。

しかし、何年か前の過去問を1通り解いたのですが、散々な結果。
中小企業診断士の2次試験には模範解答はありませんが、【ふぞろいな合格答案】という受験生必携の本が出ています。

それには、
「おそらくこれなら大きく外すことはないだろう」
という解答がわんさか掲載されているのです。

私も例にもれず、それを見ながら自分の解答と比較したのですが、わけのわからないことばかりを書いている、という印象。
もう少し詳しくいうと、
「適切な情報を適切な解答欄に、全く書いていない」
という状態でした。

そこで考えたのです。
「どこになにを書けばいいのかを、もう少しちゃんと理解しよう」
と。

そこでやったのが写経でした。
事例を解き、自己採点をした後で、【ふぞろいな合格答案】に書かれている、点数が高い解答をひたすら写したのです。

これ、私には本当に効果的でした。
「どういう問いに、どう答えるか」
ということを全く理解していなかった私。
とりあえず、形から入ろうと思ったのです。

そのおかげで、
・どういう問いのときには、どういう答えをすればいいのか
・事例ごとで、どういう問題や課題が多いのか
・どういう戦略を立てればいいのか
といったことの大枠を、理解できました。

もちろん、それだけでは全然足りません。
しかし、受験生としてほとんどマイナスからスタートだった私にとって、これでようやくスタート地点に立てた気がしました。

あとは、それぞれの事例に対してどういう解答を書くべきなのか。
それを大きくブラッシュアップさせる機会を、私は得ることになります。

<その5>につづく。

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