中小企業診断士になるまで その3
中小企業診断士として2022年5月に正式に登録されて、登録証も届きました。
診断協会にも入会し、いろんな人たちとの出会いも増えています。
たしかに女性は少ないですが、一方で優秀だと感じる人たちばかりで、
「負けていられないなあ」
と強く感じる日々です。
しかし、まだまだ何をすべきかを迷走しているところでもあるという現状。
ここをどうやって打破していくかは、もう少しゆっくり考えていきたいと思っています。
なにはともあれ、中小企業診断士になるまでの経緯にもう少しお付き合いください。
<その1><その2>もぜひ。
それでは、<その3>をご覧ください。
中小企業診断士1次試験を受験する
2021年の中小企業診断士1次試験は、8月22日、23日でした。
1年延期になった東京オリンピックの影響を受けて、オリンピックとパラリンピックのすき間の日程で組まれていたようです。
例年であれば、8月のお盆前には終わっていたため、
「勉強時間が確保できた!」
という思いはありました。
しかし一方で、
「集中力が切れてしまうのではないか」
という心配も。
まあ、結果的には1次試験までひたすら過去問を解いて勉強できたので、結果オーライでしょう。
1次試験は全部で7科目。
1次試験は、必ず突破するつもりで勉強していました。
初日はほどほどの出来。
しかし2日目の経営法務で気持ちがやや落ち込み、経営情報システムで、
「これは足切りにあったな・・・」
と確信。
例年と比較すると「最新情報」といわれる問題が圧倒的に増えていました。
CPUがどうだ、カプセル化がどうだ、ということを必死に覚えてきた私としては、お手上げ状態。
加えて、選択肢がすべて5問になっていました。
選択肢は2択まで絞り込めれば、全体としてはなんとかなります。
しかし、3択、4択と残ってしまうと、これはもう勝ち目がありません。
実は、経営法務でもこういう問題がいくつかありました。
ただ、経営法務では、間違いなく7問は正解している自信があり、2択まで絞れた問題も多かったので、足切りにはあわないだろうと想定していたのです。
ただ、経営情報システムは3択、4択ばかり。
正解が確信できた問題も5問ほどしかなく、1日目の手ごたえが悪くなかっただけに、
「まさか、ここで・・・」
と絶望的な気分になりました。
おかげで、次に受ける中小企業経営・中小企業政策のまとめは、休憩中もほとんど頭に入りませんでした。
帰宅途中も悲壮な顔をしていたと思います。
そしてその日はあまり寝られず、ようやく寝たと思えば、不合格になる夢も見ました・・・。
中小企業診断士の1次試験に合格する
そんな悲壮な思いで迎えた翌日。
公式の解答発表を待って、自己採点を行います。
思っていた通り、初日の4科目はすべて60点越え。
経済学・経済政策で、試験終了30秒前に1問答えを書きかえてしまい、結局書きかえる前の答えが正解、ということもありましたが、なんとか余裕を持って得点できました。
問題は、2日目の3教科です。
まずは、多少なりとも自信のある中小企業経営・中小企業政策から採点します。
そうはいっても、この科目も例年よりも細かい情報が多く、やや得点するのに困りましたが、なんとか60点をクリア。
次に経営法務。
確信のあった7問は正解しており、加えて、2択で迷ったところもいくつか正解していました。
60点まであと1問、というところでしたが、もともと経営法務が苦手だった私。
56点なら何の問題もありませんでした。
最後は、経営情報システムです。
はっきりいって、問題用紙をめくる手が震えていました。
採点するのも怖い、というのは、なかなか味わえない感覚です。
1問目。当然×。
2問目。また×。
3問目。さらに×。
4問目。加えて×。
初めて〇になったのは、なんと7問目でした。
しかしそのまま8問目、9問目も×。
まさかの、10問目までで正解が2問という、恐ろしい答案を目の前にして、頭によぎったのは、
「来年も1次試験から・・・」
ということ。
しかも、苦手な経営法務と経営情報システムが残るということは、それらの点数をカバーするための初日の受験は避けられません。
思い切って、初日の4科目を全部受けるか、というところまで考えました。
しかし、11問目以降は、それまでがまるで嘘のように〇が続きます。
もちろん×もありますが、結果としては52点。
前半で32点(4点×8問)を落とし、8点しか取れていなかった私からすれば大躍進です。
この瞬間、本当に心の底から安堵しました。
あんなに深いため息をついたのは初めてかもしれません。
おかげで、目標だった1次試験はトータルで65%ほどの得点で合格しました。
本当に本当に嬉しかったです。
中小企業診断士の1次試験があった翌週から、また予備校が始まります。
そこからはついに2次試験の勉強。
ここまできたら、なんとか2次試験も受かりたい。
そんな思いで、また勉強に取り組むことを決めました。
この続きは、<その4>をご覧ください。