中小企業診断士になるまで その1

2022年1月に、中小企業診断士の2次試験(筆記試験)に合格しました。
独立開業を目指しているので、嬉しさももちろんありましたが、安心したのが大きかったです。
ただ、そこにいくまでにはさまざまな紆余曲折がありました。
まずはその辺りについて、紹介させていただきます。
塾講師からwebライターへ
私は新卒で塾業界に入りました。
人と関わる仕事がしたくて、コンサルティング会社なども受けましたがうまくいかず、大学時代に家庭教師をしていた流れから、卒業間際に応募した塾で入社が決まったのです。
塾業界は、サービス業の中でも特殊かもしれません。
出社は昼過ぎからでした。
なぜなら、メインの時間帯は、子どもたちの学校が終わってからなので、夕方から夜にかけて。
授業が終わるのは22時頃になり、帰宅するのはいつも日付が変わってからでした。
そのため、8時間労働でも一般的な勤務とは違ったスケジュールで過ごすのが常だったのです。
当初はそういった流れに慣れるまで、とても大変でした。
平日の夜に友人とご飯に行くこともなく、土曜日は当たり前のように授業が入る毎日。
それでも、平日の休日や日曜日をうまく使いながら過ごせていたように思います。
しかし、なかなかブラックな塾業界。
体力的なことはもちろん、あまりの休みのなさにつかれてしまい、17年近く勤めた塾を退職することにしました。
夫が自営で塾を始めたこともあり、そちらを手伝いながら、少しだけのんびり過ごす日々。
決して悪くはなかったのですが、やはり自分でも仕事がしたいと思い、在宅での仕事を始めました。
クラウドワークスとランサーズに登録して、webライターでのデビューです。
webライターも悪くないけれど
自分で稼ぎたいという思いが強くありました。
しかし、塾を手伝っていると、夕方からの授業の時間帯は外で働けません。
また、あれこれとした業務が昼間に入ることもあり、外に出て働くことが難しい状態でした。
クラウドソーシングを知ったのは、そんなとき。
基本的に書くことは好きだったので、
「空いた時間で、少しくらいは稼げるかも!」
と思い、大手2社であるクラウドワークスとランサーズに登録しました。
仕事を辞めたから、ファイナンシャルプランナーを2級まで取得していたことが功を奏して、保険関係の記事を多く書くことができました。
また、教育関係でのコラムや記事を書いたり、塾講師として中学受験算数・高校受験数学を担当していたことで問題作成の仕事が受注できたりと、傍からみれば、意外と順風満帆な始まりだったかもしれません。
もちろん、最初は本当に安い受注もしていましたが、いまは自分から営業をかけなくても、スカウトで依頼が来ることがほとんど。
単価もよく、記名記事のところもあるので、webライターとして、ほどほどに成功している方だと思います。
ただ、大成功ではありません。
基本的には受注側であり、ライターとしてやっていくなら、発注側になる必要があると思っています。
しかし、そこまでライター業に打ち込めるかどうかを自問自答したのです。
「もっとやるか?」
「本格的にやるか?」
と。
そのとき、即答でした。
「それは違うな」
と。
webライターとして、もっと貪欲に学ぶこともできるはずです。
ただ、私はそこまでのパワーをwebライターという仕事に注ぐつもりはありませんでした。
楽しい仕事ではありますが、人生をかけるほどではない、と感じてしまったのです。
そんなとき出会ったのが、中小企業診断士という仕事。
これがちょうど2019年の夏でした。
<その2>につづく。